前回の続き
このブログのバイクの記事のカテゴリーは「僕のCB750Fがかっこよすぎる」だが、そりゃ全部かっこいいがその中の重要な部品の一つがマフラーで、外見も音も最高だ!!さすが俺のバイクだぜ!と思っていたが、それがこんなところでドラマチックな出会いに発展するなんて!!!!
・・・と暑い中、だらだらと汗を流しながら感動して(笑
・・・今度こそ帰ろう。さっそく林さんに報告や!
とお金を払って、ジャケットを羽織って帰ろうとしたら、いつの間にかこれまたしげしげと僕のバイクを眺めていたご老人が外から店に入って(かえって)来た。
田島社長だった。72歳らしいが目がランランとしていて生気に溢れている。ネットで見たときより髪は短く切ってて言うなれば精悍だ。
「おおーあれあんたのCBか、いいなぁ、あのマフラーうちのやな。あれは昔うちで設計してエンデュ・・・(以下略」
まぁ座りなさいと仰って、その辺にバイクのエンジン(しかもXの6気筒…)がゴロゴロ転がっているカウンターの横でいろいろ話をしてくださった。熱いコーヒーを村嶋さんが淹れてくれた。
バイク界の重鎮なのに、こんな乗ってる期間は長いけど、知識はほぼ素人の僕でええんかなと緊張しながら話をフンフンと小一時間は聞いた(笑
僕の仕事は鉄鋼関係なので、溶接とか剛性とか経年劣化とかの知識があったので何とか話についていく事ができた。本当に詳しい人なら金言の数々だったんだろうなぁ。僕が話聞くなんてそれこそ馬耳念仏なんじゃないかな、、、と心配になった。今手掛けているフレームやポート研磨したエンジンなんかもその辺にゴロゴロしてるのを見せて説明してくださった。
店(工場?!)に目を巡らすと、CB系だろう溶接途中のフレーム、バラしてあるエンジンなんかが雑然と置いてあってすごい風景だ。正直どこに何があるのか、部品を落としたら二度と出てこないだろう…。
そしてふと村嶋さんの「いやーここもホンダWINGなんですけど…」と言ってたのを思い出す。いや、表にはでっかく書いてありますよ。でもキャピった女子はここには入り難いだろうな、、バイク屋が居心地がいい、オイルの匂いが心地よいなんて、モテてない男か家族に見捨てられたおっさんの類だ。
福大の若い学生にキャッキャされながら原付とか小型のバイクの説明をしている社長や田嶋さんは全く想像ができない(スミマセン
そろそろ帰ります。ほんとに楽しかったです。僕のバイクは安全に乗りたいのでやっぱりプロに確り見てもらいたいです、それがちょっとした部品だとしても、
と言ったら
それでいいと思う、うちはノーマルでも全然歓迎。派手にしたい、早くしたいというお客さんがいるからそうしてるだけ。また来なさいよ、メンテは村嶋がするからと、最後はにやっと笑って送り出してくれた。
18時からが俺の時間だと夕方から社長はいそいそと作業を始めるらしい。もとレースのメカニックでギンギン系かと思ったら、バイクは剛性とかタイヤの相性とか全部設計されていて、本当はノーマルで十分って仰ってた。カスタム虎の巻にも口酸っぱくそう書いてあったもんね。
ほら見てみろ。ここはスタンドのとこだ。何年も使ってるとここも疲労を起こしてくるだからフィラープレートで補強をするんだ。ここも、ここも。ホンダはパイプの中をメッキしているから錆には強い。中から錆びにくい。そこはカワサキとの違いだな。
恐らく何人にもお店の常連さんにも同じような説明をしたんだろうなぁ。
バイク屋さんのお経のようだ。オイルの匂いは線香の匂いだ。
これで、堂々と僕のCBのマフラーはタジマスペシャルで、社長公認です!という事ができる。マフラーの事についても、社長の話も、村嶋さんの対応も、とても清々しい気持ちで店を後にした。貴重で有意義な時間を過ごす事ができた。
大事に乗ります! そして何かあったらまたお世話になります!!
追記:
そしてその有意義な時間の直後、目の前にあるNAPSで1時間ジャケットを物色し、結局買わないという無駄な時間を過ごしてしまうのだった( ゚Д゚)。
林さんの言いつけで次は久留米のグリフィンモータービルドに行かないと!(笑
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