米粉/ビーフン/過橋米線/桂林ビーフンについて無駄に熱く語る【後編】

すきなもの、事、写真

ビーフンについて無駄に熱く語る

 

2回に分かれてしまって恐縮ですが、いよいよ本題(?)のビーフンです

 

ビーフンとは何?

中国南部の福建省周辺が発祥であり、漢字では米粉と表記する。日本語のビーフンは閩南語や台湾語の発音「ビーフン (bí-hún)」に由来する外来語である。

Wiki 抜粋

ビーフン - Wikipedia

 

中国語では「米粉」と書き、普通語の読み方は「みーふぇん」です。

また、中国・台湾では「米線」とか言ったりもしますね。

 

因みに、当たり前なのですが、

「米ができない地域には米粉文化はありません」

いや、当たり前ですけど・・・

小麦とコメの生産量とエリアについて

以下、ご参考に外務省のHPを抜粋していますが、生産量でいうと小麦より、コメの生産量のほうが多いのです。実際には飼料になったり、加工物になったりしており、直接口に入るかは別ですが、ここでのポイントは「量」ではなく「エリア」です。

 

小麦の生産量の多い国 外務省HP 2018年 
1            中華人民共和国(中国)   1億3,144万㌧
2            インド             9,970万㌧
3            ロシア             7,213万㌧
4            アメリカ合衆国(米国)     5,129万㌧
5            フランス            3,580万㌧
6            カナダ                                 3,177万㌧
7            パキスタン                           2,508万㌧
8            ウクライナ                           2,465万㌧
9            オーストラリア                     2,094万㌧
10          ドイツ                                  2,027万㌧
※    日本                                         77万㌧
このTOP10の合計で 約5億1,300万トンです。

 

続いて。。。

 

米の生産量の多い国(モミ量)
1            中華人民共和国(中国)   2億1,213万㌧
2            インド                          1億7,258万㌧
3            インドネシア                      8,304万㌧
4            バングラデシュ                   5,642万㌧
5            ベトナム                            4,405万㌧
6            タイ                                  3,219万㌧
7            ミャンマー                         2,542万㌧
8            フィリピン                         1,907万㌧
9            ブラジル                            1,175万㌧
10          パキスタン                         1,080万㌧
13          日本                                    973万㌧

 

このTOP10の合計で 約6億6,745万トンです。

 

生産量は米が多いが、生産地でいえば小麦のほうが世界中に広がっている

麦は地球上で生育できる範囲が広く、その種類も豊富で、ロシアのような寒冷地から、地中海の乾燥地帯、北アメリカ大陸の中央の西経200度ラインと、生育範囲は地球上広大です。

一方でコメは上記を見ていただいて判るように、ブラジル以外はアジアで占められています。

 

小麦の生産条件として年間降水量500~700㎜ということですが、稲作は1000㎜以上と、条件はより厳しく、温帯湿潤地域で、潤沢に降水がある地域しか稲作はできない。

 

米ができないから、欧米には米文化、コメ麺の文化はあまり発展しなかった、というわけです。

 

一方で、世界に広まった小麦は世界中には色々な小麦料理を存在せしめる事となったのです。

小麦の麺は世界中にあります。拉麺、パスタ、うどん、みんな小麦が原料です。

因みに中国語でパンは「面包」です。なぜ麺なのだ・・・

 

アジアのコメ文化(麺、麺状の物について)

中国の話に触れると、(文化という意味で、現代中国については一概に言えませんが)中国は大雑把に言うと北が小麦の文化、南がコメの文化です。

小麦の粉から作る餃子は北方の主食(※)ですし、拉麺も小麦です。華東地域より南は主食として白米を食べます。

中国のビーフンと言えば、ずばり雲南省です。ベトナムとも国境を接する中国の南にある省の一つです。

 

(※)「餃子が主食」と言うのは文字の通りで、北では食事の際ご飯の代わりに水餃子がでるのです。ですので中国人からしてみると、日本のお店で一般的な「餃子定食」なるものは、すべて(麺、餃子、コメ)が主食の珍妙な定食なんです!(言い過ぎ)。

中国で餃子屋(東北料理の店)に入った際、友人鈴木が白飯を頼んだら、

「ウチは餃子屋だよ(怒!

っておばちゃんに一喝された。。。

 

中国と言えば、、というのも、他の国にもコメの麺があります。有名な米麺は、ベトナム料理のフォー、タイ料理のパッタイ等と思います。調べていたところ、スリランカ、マレーシアにも同じような、コメ麺の料理があるようです。うーん奥が深い。

 

調理の様式は以下

  1. 乾麺を水で戻して、スープに居れる (過僑米線、フォー)
  2. 湯がいた麺を湯切りしたものに油や具をかけて、混ぜて食べる(桂林米粉)
  3. 具や調味料と炒める(台湾米粉、ほかアセアン地域)

僕は特に1、2が好きなのですが日本ではあまり見かけません。特に2については、福岡は西新にある「桂林米粉 山水屋」さんが恐らくそれそのものです。ネットでかなり探しましたが、同様のお店は見つかっておりません。

※情報あればぜひお寄せください。どこへでも行きます(゚Д゚;)

 

ところが残念な事にこのお店、なんとコロナウイルス感染症の影響なのか、閉店してしまったようです(休業中であることを祈る… 20年6月現在)。

つい先月博多に帰省した際に、3日の間に3食は食ってやるという意気込みで行ったのに、、、

クソぅぅ。

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さらに続く!

コメント

  1. T より:

    この西新の中華屋があったところは、店は違うがずっと中華屋だったはず。きっと居抜きで中華屋しか入らないから多分復活する。
    この近くの万里長城水餃子店がうまかった。20年前だけど。

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