退院
無事退院したけど、まだまだ懸念は残っていた。
肺と肝臓のCTに影があったのと、一番はリンパへの転移だ。腹膜播種はとても怖かった。
「14か所の検体取りましたけど、どこも転移は認められませんでした。」
ステージ4ですよ(データは大腸がん)。
期別 | 症例数 | 死亡数 | 3年生存率 | 5年生存率 | |
---|---|---|---|---|---|
0 | 106 | 8 | 93.0% | 90.5% | |
Ⅰ | 115 | 18 | 87.9% | 79.8% | |
Ⅱ | 111 | 33 | 76.1% | 64.3% | |
Ⅲ | 102 | 20 | 83.4% | 72.0% | |
Ⅳ | 96 | 73 | 18.3% | 10.3% | |
全症例 | 0~Ⅳ | 530 | 152 | 73.6% | 65.1% |
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正直腸内の写真を見たときは、素人目にもダメだと思うくらい腫瘍が大きかったから、こいつは奇跡と思って小躍りした(笑
お医者との会話を避けていた妻ちゃんにウキウキで報告。ただし、肺は転移していて、これも外科手術でとらなければならなくて、しかも2回しなきゃ、って事だった。
僕はリンパ転移も無かったことだし、一応外科手術を2回乗り越えれば何とかなる、何とかなると、希望とも楽観的ともとれる訳の分からん前向きな気持ちで。普通に、できるだけ普通に日々を送るようにした。
肺の手術その ①
直腸の全摘手術の後、もう一つ懸念だったのが人工肛門。
機能不全によって肛門がちゃんと動かなくなって、人口肛門をつけて排便をどてっぱらから行うというものだけど、妻ちゃんはちゃんと機能してた。
そんなこともあり帰宅後かなり体力は消耗していたけど、幸いにも普通に生活をすることができた。
体力の後退とか、まだ感染症とか懸念はあったけど、ボチボチ生活は元気なころに戻りつつあった。
いやな事を聞きたくなかったから、お医者との話は僕がすべて聞いて伝えていた。
妻ちゃんは全く死ぬ気も無かったし、僕も同じようにそれはよっこいしょと、横において考えないようにしていた。
この頃、妻ちゃんはがんに関する本を手当たり次第に買って読むようになり、たっかいジューサーを買って野菜ジュースを作ったり、フコイダンを飲んだりするようになった。
そんな日常を経て、秋が近づき妻ちゃんのアトピーがひどくなってきた頃、肺の部分摘出手術を行った。
もう、がんセンターも慣れたもんだ。常連客のように入院し、内視鏡手術をして4日後にはさっさと退院してやった。
そして妻ちゃんの体にはまた傷が増えた。
④ に続く!!
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